PageIndex OSS

PageIndexはVectify AIが開発したOSSのRAGエンジン。ベクトルDB不要の「推論ベース検索」で長文PDFを目次ツリーに変換し、LLMが人間の専門家のように書類を読み解く。金融文書QAベンチマーク(FinanceBench)で98.7%の精度を達成。

last-updated: 2026-07-15 · source: database

github_stars34.0k
pricingOSSセルフホスト版は無料 / クラウド版・APIはFree Trialあり(詳細は公式ダッシュボード参照) / エンタープライズ版は要問合せ
licenseMIT
japanese不明

概要

PageIndexは、Vectify AIが開発したオープンソースのVectorless RAG(ベクトルDB不要のRAG=手持ちの資料をAIに読ませて答えさせる仕組み)エンジンです。従来のRAGは「テキストを細切れ(チャンク)にしてベクトルDBに蓄え、質問と似た断片を検索する」手法でしたが、PageIndexはまったく異なるアプローチを採ります。ドキュメントを階層的な目次ツリーに変換し、LLM(大規模言語モデル)がそのツリーを推論しながらたどることで、人間の専門家が書籍を読むように最適な節・段落へ到達します。

このアプローチが注目される最大の理由は精度透明性です。財務文書QAベンチマーク「FinanceBench」において、従来のベクトルRAGが30〜50%程度の正解率にとどまる中、PageIndexは98.7%という最高水準を達成しています。さらに「どのページの何番のセクションを根拠に答えたか」が常に追跡できるため、「なんとなく答えが出た」ではなく根拠のある回答を得られます。OSSとして公開されているため、手元のPCで無料で試すことも、クラウドAPIとして本番環境に組み込むことも可能です。

主な機能

料金プラン

プラン内容料金
OSSセルフホスト版GitHubから取得してローカル実行。標準PDFパース機能付き無料
クラウドFree TrialDeveloper Dashboardでアカウント作成後すぐ試せる無料枠。高精度OCR・ツリー構築を含む無料(枠あり)
クラウド有料プラン毎月リセットされるクレジット制。プラン詳細はDeveloper Dashboard内のSubscriptionページで確認詳細は公式サイト参照
エンタープライズ専用VPC・オンプレミスへのプライベートデプロイ要問合せ

> ※料金は公式のDeveloper Dashboard(https://docs.pageindex.ai/pricing)で最新情報を確認してください。

導入方法

① OSSをローカルで動かす(セルフホスト)

# 1. リポジトリを取得
git clone https://github.com/VectifyAI/PageIndex
cd PageIndex

# 2. 依存パッケージをインストール
pip3 install --upgrade -r requirements.txt

# 3. LLMのAPIキーを.envファイルに設定
# 例: OPENAI_API_KEY=sk-...

# 4. PDFからツリーインデックスを生成
python3 run_pageindex.py --pdf_path /path/to/your/document.pdf

# Markdownファイルにも対応
python3 run_pageindex.py --md_path /path/to/your/document.md

② クラウドAPI(Python SDK)を使う

# SDKをインストール
pip install -U pageindex
from pageindex import PageIndexClient

# APIキーはDeveloper Dashboardで発行
pi_client = PageIndexClient(api_key="YOUR_API_KEY")

# PDFをアップロードして処理
result = pi_client.submit_document("./2023-annual-report.pdf")
doc_id = result["doc_id"]

# 処理完了を確認してから質問
response = pi_client.chat_completions(
    messages=[{"role": "user", "content": "このレポートの主要な発見事項は何ですか?"}],
    doc_id=doc_id
)
print(response["choices"][0]["message"]["content"])

③ MCPでClaudeやCursorに接続する

MCP(AIエージェントとツールをつなぐ共通規格)対応のクライアントなら、設定ファイルに以下を追記するだけで連携できます。

{
  "mcpServers": {
    "pageindex": {
      "type": "http",
      "url": "https://api.pageindex.ai/mcp",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer your_api_key"
      }
    }
  }
}

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. ベクトルDBなしでなぜ精度が高いのですか? A. 従来のRAGは「質問に似た文章を探す」だけなので、本当に答えが書かれているページではなく「似たキーワードが多い場所」を返してしまうことがあります。PageIndexはLLMが目次ツリーを見ながら「どの章・節に答えがありそうか」を推論してから読みに行くため、「似ている=正解ではない」問題を回避できます。

Q. セルフホスト版とクラウドAPI版の違いは何ですか? A. セルフホスト版はローカルで無料で動かせますが、標準的なPDF解析を使います。クラウド版は高精度OCRと強化されたツリー構築パイプラインを使うため、表が多い複雑なPDFでより高い精度が得られます。

Q. OpenAI以外のLLMでも使えますか? A. セルフホスト版はLiteLLMを経由しているため、OpenAI・Anthropic・Geminiなど複数のLLMを切り替えて使えます。クラウドAPI版はPageIndex自身がLLMを管理するため、利用者側でのLLM設定は不要です。

Q. 日本語のPDFは処理できますか? A. 公式ドキュメントには日本語対応の明示的な記載はありませんが、使用するLLM(GPT-4oなど)が多言語対応しているため、日本語PDFでも動作します。複雑なレイアウトの日本語文書はクラウド版の高精度OCRの利用が推奨されます。詳細は公式サイトで最新情報を確認してください。

LLM(大規模言語モデル)APIAPIキーオープンソース(OSS)セルフホストクラウドデプロイデータベース(DB)