Archon AIツール
ArchonはAIコーディングエージェント(Claude Code・Codexなど)をYAMLワークフローで制御するオープンソースの「ハーネスビルダー」。AIの気まぐれな出力を排除し、計画→実装→テスト→PRまでを毎回同じ手順で自動実行できる。MITライセンスで完全無料。
spec — 基本情報
| github_stars | 22.9k |
|---|---|
| pricing | 完全無料・オープンソース(MITライセンス) / AIモデルの利用料は各プロバイダーに直接支払い |
| license | MIT |
| japanese | 不明 |
概要
Archonは、Claude CodeやOpenAI CodexなどのAIコーディングエージェントを「ハーネス(制御装置)」で包み込み、開発プロセスを毎回同じ手順で実行させるワークフローエンジンです。Gitを使った開発でいう「GitHub ActionsがCI/CDを自動化したこと」と同じように、ArchonはAIによるコーディング作業そのものを自動化・標準化します。Cole Medinが開発したオープンソースプロジェクトで、GitHubスター数は2万超(2026年7月時点)と急成長中です。
Archonが注目される理由は「AIの気まぐれ」を排除できる点にあります。AIエージェントに「このバグを直して」と頼むと、テストを忘れたり、計画をスキップしたりと毎回結果が異なります。Archonを使えば、ワークフロー(YAML形式のシナリオ台本)がフェーズ・バリデーション・成果物を定義し、AIはその枠内で知性を発揮するだけ。つまり「構造はArchonが保証、頭脳はAIが担当」という役割分担が実現します。
主な機能
- YAMLワークフロー定義: 開発フロー(計画・実装・テスト・コードレビュー・PR作成)をYAMLファイルで記述。
.archon/workflows/フォルダにコミットしておけば、誰でも同じ手順を再現できます。 - 17種類の組み込みワークフロー:
archon-fix-github-issue(GitHubイシューを自動修正してPR作成)、archon-idea-to-pr(アイデアをPRに変換)、archon-smart-pr-review(5つのレビューエージェントが並列でPRを審査)など、すぐに使えるワークフローが同梱されています。 - 並列・隔離実行(Gitワークツリー): タスクの実行ごとに独立したGitワークツリー(作業領域)が自動生成されるため、10個のタスクを同時に走らせてもブランチが衝突しません。
- マルチプラットフォーム対応: ターミナル・WebダッシュボードUI・Slack・Telegram・Discord・GitHubコメントから同じワークフローを起動でき、外出中にスマホから指示を出して帰宅後にPRを確認する運用が可能です。
- 人間承認ゲート: ワークフロー中に「ここで人間の確認を待つ」ノードを挿入でき、全自動と手動レビューを自由に組み合わせられます。
- 複数AIプロバイダー対応: Claude Code(Anthropic)・Codex CLI(OpenAI)・Geminiなどを一つの指揮系統の下に置けます。ワークフロー定義を変えずにエージェントを切り替え可能です。
- Webダッシュボード: ワークフローの実行状況をリアルタイム監視できるUI、ドラッグ&ドロップのワークフロービルダー、全プラットフォームの会話を一覧できるインボックスが付属しています。
料金プラン
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| OSS(オープンソース) | 完全無料 | 全機能が利用可能。MITライセンスで商用利用・改変・再配布OK |
| AIモデル利用料 | 別途(各自負担) | AnthropicやOpenAIなど各プロバイダーに自分のAPIキーで支払い。Archon自体はトークン料金を請求しない |
> Archon本体に有料プランや課金ティアは存在しません。コードもホスティングも自分で管理する「セルフホスト型」のツールです。
導入方法
方法①:ワンラインインストール(最速、既にClaude Codeを持っている場合)
# macOS / Linux
curl -fsSL https://archon.diy/install | bash
# Windows (PowerShell)
irm https://archon.diy/install.ps1 | iex
方法②:フルセットアップ(ウィザード付き・推奨)
事前に「Bun」「Claude Code」「GitHub CLI」の3つをインストールしてください。
# 1. リポジトリをクローン
git clone https://github.com/coleam00/Archon
cd Archon
# 2. 依存関係インストール(約30秒)
bun install
# 3. Claude Codeでセットアップウィザードを起動
claude
# → Claude Codeが開いたら「Set up Archon」と入力
ウィザードが認証・プラットフォーム接続・Archonスキルのプロジェクトへのコピーを自動で案内します。
Webダッシュボードの起動
archon serve
コマンド一発でWebダッシュボードが立ち上がります。その後、サイドバーの「+」からGitHubリポジトリのURLかローカルパスを登録すれば、チャットやワークフロー起動が可能です。
ワークフローを動かしてみる(例)
Claude Codeで以下のように話しかけるだけで、Archonが適切なワークフローを選んで実行します。
Use archon to fix issue #42
こんな人におすすめ
- 「AIが毎回違うコードを書く」に悩んでいる個人開発者: 一度ワークフローを定義すれば、AIが計画→実装→テスト→PRを毎回同じ手順でこなします。「今日は気が向いてテストを書く」という気まぐれAIとおさらばできます。
- Slackやスマホから開発を回したい人: Slackから指示を出してその場を離れ、帰宅後にプルリクエストが届いている、という「ながら開発」が実現します。机に張り付かなくても開発が進む状態を作りたい方に最適です。
- チームで開発プロセスを統一したい小規模チーム: ワークフローファイルをリポジトリにコミットするだけで、メンバー全員が同じ手順でAIを使えます。「人によってAIの使い方が違う」問題を根本から解消できます。
- GitHubイシューやPRレビューを自動化したい人:
archon-fix-github-issueやarchon-comprehensive-pr-reviewなどの組み込みワークフローを使えば、イシューの確認からPRレビュー・自動修正まで一気通貫で自動化できます。
よくある質問
Q. ArchonはAIそのものですか? A. いいえ。ArchonはAIを「指揮する指揮者」であり、AI自体ではありません。Claude CodeやOpenAI Codexといった既存のAIコーディングツールに接続して、それらを決まった手順で動かす「制御レイヤー」です。AIモデル本体は別途ご自身のAPIキーが必要です。
Q. プログラミングの知識がなくても使えますか? A. セットアップやワークフローのカスタマイズにはYAMLファイルの読み書きとターミナル操作の基礎知識が必要です。17種類の組み込みワークフローはそのまま使えますが、独自ワークフローを作るには多少の学習コストがあります。ただしセットアップウィザードがあるため、環境構築は比較的スムーズに行えます。
Q. WindowsでもMacでも使えますか? A. はい。macOS・Linux・Windowsのいずれにも対応しています。WindowsではWSL2不要でネイティブ動作します。Git for Windows(Git Bashを含む)とBunをインストールすれば利用できます。
Q. 自分のコードやプロンプトがArchonのサーバーに送られますか? A. いいえ。Archonはセルフホスト型ツールであり、コード・プロンプト・メッセージ・ファイルパス・IPアドレスなどの個人情報は収集しません。匿名の利用統計(どのワークフローが使われたかなど)のみ送信され、テレメトリはオプトアウト可能です。
glossary — わからない用語があったら
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