rtk AIツール
RTK(Rust Token Killer)は、AIコーディングアシスタントがターミナルコマンドを実行する際のトークン消費量を60〜90%削減するCLIプロキシツール。完全無料・オープンソース(Apache 2.0)で、Claude Code・Cursor・Gemini CLIなど15以上のAIツールに対応。
spec — 基本情報
| github_stars | 70.9k |
|---|---|
| pricing | 完全無料・制限なし(OSSのCLI) / RTK Cloud(チーム向け追加機能)はウェイトリスト受付中 |
| license | Apache-2.0 |
| japanese | 不明 |
概要
RTK(Rust Token Killer)は、AIコーディングアシスタントが git status や cargo test などのターミナルコマンドを実行したとき、その出力結果をAIが読む前に自動的に圧縮・整形するCLIプロキシ(中間に挟む変換ツール)です。コマンドの生出力には不要なボイラープレート(定型文)・重複ログ・空白などのノイズが大量に含まれており、これがAIの「コンテキストウィンドウ(AIが一度に読める文章の上限)」を圧迫します。RTKはそのノイズを取り除き、同じ情報をより少ないトークン(AIが文字を数える単位)で届けます。
Rustで書かれた単一バイナリで動作し、依存パッケージのインストールや設定ファイルの手書きは不要。rtk init -g の1コマンドでClaude Codeなどに自動連携フックが仕込まれ、あとはいつも通りコマンドを打つだけ。自分のワークフローを何も変えずに、AIのAPI利用コスト削減・セッション延長・応答品質向上の恩恵を受けられる点が注目を集めています。
主な機能
- 自動コマンド書き換えフック —
rtk init -gを1回実行するだけで、Claude Codeなどが実行するBashコマンドを自動的にRTK経由に書き換える仕組みが導入される。ユーザーは普段どおりにコマンドを使うだけでよく、プロンプトや手順の変更は一切不要。 - 60〜90%のトークン削減 — 2,900件以上の実コマンドの計測結果に基づき、平均89%のノイズ除去を達成。
cargo testで91.8%、git statusで80.8%、findで78.3%の削減実績がある。git statusであれば約2,000トークンの生出力が約200トークンに圧縮されるイメージ。 - 4つの圧縮戦略 — ①スマートフィルタリング(コメント・空白・ボイラープレートの除去)、②グルーピング(ディレクトリ別ファイル集約、種別別エラー集約)、③トランケーション(関連箇所を残して冗長部分を削除)、④重複排除(繰り返しログを1行+カウントに集約)の4戦略を組み合わせて動作する。
- 100以上のコマンドに対応 —
git・cargo・pytest・go test・jest・vitest・eslint・tsc・docker・kubectl・ls・grep・find・curlなど主要な開発コマンドを網羅。テストランナーでは「失敗したテストのみ」を出力する絞り込みも行われる。 - 15以上のAIツールに対応 — Claude Code・Cursor・Gemini CLI・GitHub Copilot・Windsurf・Cline・Kilo Code・Codex(OpenAI)・Google Antigravityなど広範なAIコーディングツールと連携できる。
- トークン節約の可視化(
rtk gain) —rtk gainコマンドで累計の節約トークン数・効率・コマンド履歴を確認できる。--graphオプションでASCIIグラフ表示、--format jsonでダッシュボード向けJSON出力も可能。 - プライバシー重視・完全ローカル動作 — アカウント登録不要、APIキー不要、テレメトリ(利用状況の自動送信)はデフォルトでオフ。ソースコード・ファイルパス・環境変数・個人情報は一切収集されない。
料金プラン
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| CLI(オープンソース) | 完全無料 | 全機能が使い放題。利用制限なし、APIキー不要、アカウント不要。Apache 2.0ライセンスで商用利用も可 |
| RTK Cloud | ウェイトリスト受付中 | チーム向け共有ダッシュボード・チーム分析・組織全体へのフック一括展開など追加機能(詳細は公式サイト参照) |
> CLIは現在・将来にわたって無料のまま提供される予定で、Cloud版はチーム向けの追加機能として別途提供される位置づけです。
導入方法
ステップ1: インストール
macOS(Homebrew)
brew install rtk-ai/tap/rtk
macOS / Linux(インストールスクリプト)
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/rtk-ai/rtk/refs/heads/master/install.sh | sh
Cargoでビルド(Rust環境がある場合)
cargo install --git https://github.com/rtk-ai/rtk
ステップ2: 動作確認
rtk --version # バージョン番号が表示されればOK
rtk gain # トークン節約統計が表示されればOK
> ⚠️ crates.io に同名の別パッケージ(Rust Type Kit)が存在します。rtk gain が動かない場合は --git オプション付きのCargoコマンドでインストールし直してください。
ステップ3: 使いたいAIツールに連携
rtk init -g # Claude Code / GitHub Copilot(デフォルト)
rtk init -g --gemini # Gemini CLI
rtk init -g --codex # Codex(OpenAI)
rtk init -g --agent cursor # Cursor
rtk init --agent windsurf # Windsurf
rtk init --agent cline # Cline / Roo Code
ステップ4: AIツールを再起動するだけ
再起動後は、AIがコマンドを実行するたびに自動でRTKが間に入って圧縮してくれます。git status などを試してみましょう。あとは何も変えなくて大丈夫です。
こんな人におすすめ
- Claude CodeやCursorでAI開発を毎日使っている人 — APIの利用料金(トークン課金)が気になっている方に最適。設定なしで即座にコストを削減できる。
- 長時間のコーディングセッションを1会話で続けたい人 — コンテキストウィンドウが埋まってAIに「もう覚えていない」と言われる回数を減らせる。ノイズが減るぶん、1セッションで作業できる量が増える。
- エンジニアではないがAIで開発を試みている個人開発者 — 設定ファイルを書く必要がなく、コマンド2〜3個で導入完了。自分の作業手順を変えずにそのまま使える。
- チームでAIコーディングツールを活用したい開発組織 — RTK Cloudのウェイトリストに登録することで、チーム全体の節約量の可視化や組織一括展開が将来的に利用できるようになる。
よくある質問
Q. 自分のコードやファイルの中身がRTKに送られることはありますか? A. ありません。RTKは完全にローカルで動作します。ソースコード・ファイルパス・環境変数・APIキーなどの個人情報は一切収集されません。テレメトリ(利用統計の自動送信)はデフォルトでオフになっており、ユーザーが明示的に許可した場合のみ有効になります。
Q. 使い慣れたコマンドを書き直す必要がありますか? A. 必要ありません。rtk init -g で連携フックを入れてAIツールを再起動するだけで、AIが実行するコマンドが自動的にRTK経由に書き換えられます。ユーザーは普段どおりのコマンドを使い続けるだけでOKです。
Q. 本当に無料ですか?隠れた費用はありますか? A. CLIツール本体は完全無料で、利用制限もアカウント登録も不要です。Apache 2.0ライセンスのオープンソースソフトウェアです。将来的に提供予定の「RTK Cloud」はチーム向けの追加機能として別途提供される予定ですが、CLIは引き続き無料のまま維持される方針です。
Q. Windowsでも使えますか? A. 使えます。コマンドプロンプト・PowerShell・Windows Terminalから実行できます。ただし、.exeファイルをダブルクリックしても動作しません(CLIツールのため、必ずターミナルから起動してください)。WSL(Windows Subsystem for Linux)環境でも完全に動作します。
glossary — わからない用語があったら
related — 同カテゴリの人気エンティティ
VSCode上で動くオープンソースの自律コーディングエージェント。ファイル編集・コマンド実行・ブラウザ操作まで承認制で実行する。
ターミナルで動くAIペアプログラミングツールの草分け。Gitと深く統合し、変更を自動コミットしながら開発を進める。
Rust製の超高速コードエディタ。ネイティブのAI機能(エージェントパネル・インライン編集)と共同編集を備える。
Google公式のターミナルAIエージェント。Geminiの大容量コンテキストを活かし、無料枠の大きさが特徴。
OpenAI製のターミナルコーディングエージェント。ローカルで動作し、コードの読解・修正・実行を対話的に行う。