netdata MCPサーバー
NetdataのMCPサーバーは、ClaudeやCursorなどのAIツールをサーバー監視基盤に直接接続し、リアルタイムのメトリクス・ログ・異常検知データを自然言語で問い合わせできるオープンソースのMCPサーバー。Agentへの組み込みは無料で利用可能。
spec — 基本情報
| github_stars | 79.6k |
|---|---|
| pricing | 無料枠あり(Communityプラン・5ノードまで) / Homelab $90/年(ノード無制限・非商用) / Business $4.50/ノード/月(年払い) |
| license | GPL-3.0 |
| japanese | 不明 |
概要
Netdata MCP Serverは、インフラ監視プラットフォーム「Netdata」にMCP(AI同士をつなぐ共通規格)を組み込み、ClaudeやChatGPT、Cursor、Claude Codeといった対話型AIツールがサーバーの状態をリアルタイムで読み取れるようにする仕組みです。2025年6月にAgentへの組み込みが公開され、2026年2月にはNetdata Cloud経由で全インフラを一括管理できる「Cloud MCPサーバー」も追加されました。接続先は http://サーバーIP:19999/mcp(ローカルAgent)または https://app.netdata.cloud/api/v1/mcp(クラウド)の2種類が用意されています。
これまでAIツールは、あなたの実際のインフラの状況を「知らない」状態でアドバイスするしかありませんでした。MCP経由でNetdataとつなぐと、AIは今この瞬間のCPU使用率・メモリ・ログ・アラートにアクセスしながら答えてくれます。コマンドを打ったり、ダッシュボードを目で追ったりしなくても、「なぜサーバーが重いのか」を自然言語で聞けるようになります。
主な機能
- ノード・メトリクスの自動探索: AIアシスタントが接続先の全ノード・メトリクス・ディメンション・ラベルを自動で発見し、質問に応じて必要なデータを引き出します。プログラミング不要で「どのサーバーがあるか」から教えてくれます。
- リアルタイムメトリクスのクエリ(ML異常スコア付き): 時系列データを取得できるだけでなく、各サンプルにML(機械学習)による異常スコアが付与されます。単に数値を見せるだけでなく「これは異常な値か」をAIが判断する素地が整います。
- 根本原因分析(相関メトリクス検索): 異常検知と相関分析を組み合わせ、インフラ全体の中から原因に近いメトリクスを上位30〜50件に絞り込む機能です。障害時に「何が最初におかしくなったか」を素早く特定できます。
- アラート履歴の参照: 現在発火中のアラートだけでなく、過去のアラート遷移履歴もすべて参照できます。ログとメトリクスと組み合わせることで、AIが障害の全体像を把握します。
- ライブシステム情報へのアクセス: プロセス一覧・ネットワーク接続・systemdサービス・Windowsイベントログなど、通常はSSHで確認する情報をAIが直接参照できます。SSHレスでのデバッグが可能になります。
- ログ探索(パイプライン不要): systemd-journalやWindowsイベントログにパイプライン設定なしでアクセスし、メトリクスとログを自動的に照合して障害のコンテキストを補完します。
- 2種類の接続モード(ローカルAgent / Cloud): ローカルのAgentに直接つなぐ無料モードと、Netdata Cloud経由で全ノードを一括管理する有料CloudMCPモードの両方があります。ファイアウォール変更不要で使えます。
料金プラン
| プラン | 料金 | ノード数 | MCP利用 | 主な条件 |
|---|---|---|---|---|
| Community(無料) | 無料 | 最大5ノード | Agent MCP(無料) | 非商用・カスタムダッシュボード1件まで |
| Homelab | $90/年(約13,500円) | 無制限 | Cloud MCP・Agent MCP両方 | 個人・非商用のみ。自己申告制 |
| Business | $4.50/ノード/月(年払い)/ $6.00/ノード/月(月払い) | 無制限 | Cloud MCP・Agent MCP両方 | 商用利用可。メトリクス・ダッシュボード無制限 |
| Enterprise On-Premises | 要問い合わせ | 200ノード〜 | 要問い合わせ | オンプレミス専用 |
※ Agent MCPサーバー(ローカル接続)はすべてのNetdata Agentに無料で組み込み済みです。Cloud MCPはBusinessまたはHomelabプランが必要です。コンテナ監視はAgentが動くホスト単位でカウントされ、コンテナ数の課金はありません。
導入方法
① Netdata Agentのインストール(1コマンド)
wget -O /tmp/netdata-kickstart.sh https://get.netdata.cloud/kickstart.sh \
&& sh /tmp/netdata-kickstart.sh
インストール後、http://localhost:19999/mcp でMCPエンドポイントが自動的に有効になります(v2.6.0以上)。
② APIキーの取得(ログなどセンシティブ機能を使う場合)
sudo cat /var/lib/netdata/mcp_dev_preview_api_key
③ Claude Desktop / Cursor への設定例(ローカルAgent接続)
MCPクライアントの設定ファイルに以下を追記します。
{
"mcpServers": {
"netdata": {
"type": "http",
"url": "http://サーバーのIP:19999/mcp",
"headers": [
"Authorization: Bearer 取得したAPIキー"
]
}
}
}
④ Cloud MCP(Business / Homelabプラン)の場合
Netdata CloudのAPIトークンを発行し、エンドポイント https://app.netdata.cloud/api/v1/mcp に接続するだけで、全ノードへのアクセスが可能になります。ファイアウォール設定変更は不要です。
⑤ AIへの話しかけ方
接続後は、AIに向かって自然言語で質問するだけです。例:
- 「netdataを使って、本番DBサーバーのパフォーマンスを確認して」
- 「過去1時間で一番異常スコアが高いメトリクスはどれ?」
こんな人におすすめ
- AIコーディングエージェント(Claude Code / Cursor)を使っている個人開発者: コードを書きながら、同じターミナル上でインフラの状態をAIに質問できます。SSHやダッシュボードを行き来する手間がなくなります。
- 自宅サーバーやラズパイをいくつか動かしているホームラボ愛好家: Homelabプラン(年$90)で全台を無制限に監視でき、「どのサーバーが怪しいか」をAIに自然言語で聞けます。
- サーバー監視の専門知識がないがVPSを運用している方: PromQLやLogQLなどの専門クエリ言語を覚えなくても、AIへの質問だけで障害調査できます。設定不要の自動検出で850以上のサービスに対応します。
- 夜間・週末の障害対応を減らしたいスモールチーム: アラート発生時にAIが根本原因を自動特定し、Slack・PagerDutyへの通知と組み合わせることで、深夜の長時間調査を短縮できます。
よくある質問
Q. 無料で使えますか? A. はい、Netdata Agentに内蔵されたMCPサーバー(ローカル接続)はすべてのエディションで無料・オープンソースです。Netdata Cloudを経由して全ノードを一括管理するCloud MCPは、BusinessまたはHomelabプランが必要です。
Q. メトリクスデータはクラウドに送られますか? A. いいえ。データはすべて自分のインフラ上に保存されます。Netdata Cloudに届くのはメタデータのみで、実際のメトリクスは外部に送出されません。セキュリティ・コンプライアンス上の懸念が少ない設計です。
Q. どのAIツールと接続できますか? A. Claude(Claude Desktop・Claude Code)、ChatGPT、Gemini、Cursor、Codex、Windsurf など、MCP対応のAIツールであれば接続できます。HTTP/SSEトランスポートに対応したクライアント(v2.7.2以上)はブリッジ不要で直接接続でき、stdioのみ対応のクライアント(Claude Desktopなど)は付属の nd-mcp ブリッジを使います。
Q. 既存のNetdataを使っていれば追加設定は必要ですか? A. Netdata Agent v2.6.0以降であれば、MCPエンドポイントはインストール済みの状態で自動的に有効になっています。AIクライアントからの接続設定だけで利用を開始できます。
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