kong OSS

KongはNginxベースのオープンソースAPIゲートウェイ。複数のAPIやマイクロサービスへのリクエストを一元管理し、認証・レート制限・ルーティング・AI対応(60以上のAI機能)をプラグインで柔軟に拡張できるのが最大の特徴。

last-updated: 2026-07-14 · source: database

github_stars43.8k
pricingOSSは無料・自己ホスト / Konnect Plus は従量課金(サービスあたり約$105/月〜)/ Enterprise は要問い合わせ
licenseApache-2.0
japanese不明

概要

Kong(正式名:Kong Gateway)は、Nginx上に構築されたクラウドネイティブなオープンソースのAPIゲートウェイ(API窓口・交通整理役)です。複数のバックエンドサービスへのリクエストを一か所で受け取り、認証・レート制限(一定時間内のアクセス数制限)・ルーティング(行き先の振り分け)・ログ収集などを「プラグイン」と呼ぶ追加部品を組み合わせるだけで実装できます。Apacheライセンス2.0でGitHub上に公開されており、自分のサーバーやクラウド、Kubernetes(コンテナを束ねて動かす基盤)にも無料でデプロイできます。

2026年時点では、OpenAI・Anthropic・Google Gemini・AWS Bedrockなど複数のLLM(大規模言語モデル)をまとめてルーティングできる「AI Gateway」機能が60以上追加され、AIを使ったアプリ開発の基盤としても注目されています。ニューヨーク・タイムズ、Expedia、Rakutenなど大手企業の本番環境でも採用実績があり、スタートアップから大企業まで幅広く使われています。

主な機能

料金プラン

プラン費用主な内容
Kong Gateway OSS(OSSコア)無料(自己ホスト)ルーティング・認証・レート制限など基本機能。管理GUIなし、設定はCLI/Admin API/YAMLファイルで行う
Kong Konnect Free無料(SaaSトライアル)Konnectクラウド管理プラットフォームのお試し枠。小規模なPoC(概念実証)向け
Kong Konnect Plus従量課金(サービスあたり約$105/月 + リクエスト約$34.25/100万件)SaaSコントロールプレーン・開発者ポータル(最大2つ)・リアルタイム分析など。管理画面(Kong Manager)が使える
Kong Konnect Enterprise / Gateway Enterprise要問い合わせ(営業に連絡)SSO(シングルサインオン)・監査ログ・RBAC(役割ベースのアクセス制御)・無制限ゲートウェイ・カスタム分析など上位機能。完全自己ホストも選択可

> ※ Konnect PlusのリクエストやサービスごとのKonnect料金は公式サイトの料金ページで最新情報を確認してください(https://konghq.com/pricing)。Enterprise料金は非公開で営業担当への問い合わせが必要です。

導入方法

方法①:クイックスタートスクリプト(最速・推奨)

Konnectの無料アカウントを作成し、パーソナルアクセストークンを取得した後、以下の1コマンドでローカルにKong Gatewayを起動できます。

curl -Ls https://get.konghq.com/quickstart | bash -s -- -k $KONNECT_TOKEN

このスクリプトはKonnect上にコントロールプレーンを作成し、Dockerでローカルデータプレーンを自動的にセットアップします。

方法②:Docker単体で起動(DB-lessモード)

Dockerがインストール済みであれば、データベースなしで即座に起動できます。

docker run -d --name kong \
  -e "KONG_DATABASE=off" \
  -e "KONG_PROXY_ACCESS_LOG=/dev/stdout" \
  -e "KONG_ADMIN_ACCESS_LOG=/dev/stdout" \
  -e "KONG_PROXY_ERROR_LOG=/dev/stderr" \
  -e "KONG_ADMIN_ERROR_LOG=/dev/stderr" \
  -e "KONG_ADMIN_LISTEN=0.0.0.0:8001" \
  -p 8000:8000 \
  -p 8001:8001 \
  kong/kong-gateway

起動後、http://localhost:8001 でAdmin APIにアクセスして設定を追加できます。

方法③:Docker Composeで起動

公式ドキュメント(https://developer.konghq.com/gateway/install/docker/)に記載のDocker Composeファイルを使うと、PostgreSQLと組み合わせた本番に近い構成をすぐに試せます。

docker compose up -d

Kubernetes(Helm)でのインストール

helm repo add kong https://charts.konghq.com
helm repo update
helm install kong kong/kong

Windowsでの利用はDockerを経由するのが唯一の公式サポート方法です。

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 無料のOSS版と有料版の一番の違いは何ですか? A. OSSは基本的なルーティング・認証・レート制限・プラグイン実行機能を無料で使えますが、管理GUI(画面操作)・詳細なアクセス分析・RBAC(役割ベースのアクセス管理)・OIDCなど高度な認証プラグインは有料の Konnect または Enterprise プランでのみ利用できます。OSSの設定はコマンドライン・YAMLファイル・Admin APIを通じて行います。

Q. データベースは必ず用意しないといけませんか? A. いいえ。DB-lessモードを使えば、PostgreSQLなどのデータベースなしにYAML/JSONの設定ファイルだけでKongを動かせます。小規模な開発・検証環境に向いています。本格的な本番環境ではPostgreSQLとの組み合わせが推奨されています。

Q. AIのAPIゲートウェイとして使えますか? A. はい。2026年時点でOpenAI・Anthropic・Google Gemini・AWS Bedrock・Azure AIなど複数のLLMをまとめてルーティングできるAI Gateway機能が60以上組み込まれています。ただし、AIトークン単位のレート制限(AI Rate Limiting Advanced)など一部の高度なAI機能は有料プランが必要です。

Q. Windowsでも使えますか? A. WindowsへのネイティブインストールはKongの公式サポート対象外ですが、Docker Desktop for Windowsを使えばDockerコンテナとして動かせます。公式ドキュメントもこの方法を案内しています。

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