llm-app OSS

PathwayのOSSプロジェクト「llm-app」は、RAG(手持ちの資料をAIに読ませて答えさせる仕組み)やAIパイプラインを即座に本番環境へ展開できるテンプレート集。Google Drive・SharePoint・S3など外部データと常時同期し、追加の外部DBが不要な点が最大の特徴。

last-updated: 2026-07-14 · source: database

github_stars59.0k
pricingllm-appテンプレート自体は無料・ソースコード公開(MIT相当) / 基盤フレームワークPathwayはBSL 1.1ライセンス(個人・多くの商用用途は無料)/ Pathway Enterpriseは別途ライセンスキーが必要
licenseMIT
japanese不明

概要

llm-appは、Pathway社が公開するOSS(オープンソースソフトウェア)のアプリテンプレート集です。RAG(手持ちの資料をAIに読ませて答えさせる仕組み)やAI検索パイプラインを、すぐに本番環境で動かせる「すぐに使えるクラウドテンプレート」として設計されています。Dockerコンテナ(アプリを箱ごと持ち運べる仕組み)で動作し、GCP・AWS・Azure・Renderなどの主要クラウドや、自社サーバー(オンプレミス)へもそのままデプロイ(展開)できます。

このプロジェクトが注目される最大の理由は、「データが古くならない」点です。Google Drive・SharePoint・S3・Kafka・PostgreSQLといった外部データソースと常時同期し、ファイルの追加・更新・削除をリアルタイムで反映します。通常のRAGシステムでは、ベクターDB(AIが文書を検索するための専用データベース)・キャッシュ・APIフレームワークを別々に用意する必要がありますが、llm-appはこれらをすべて一体化した構成になっており、追加のインフラ設定なしに動かせます。GitHubのスター数は約38,300(2026年7月時点)と高く、活発なコミュニティが形成されています。

主な機能

料金プラン

プラン料金主な内容
llm-appテンプレート(MIT相当)無料GitHubのテンプレートコードをそのまま利用・改変・商用利用可能
Pathway Community(BSL 1.1)無料基盤フレームワーク。非商用は無制限、多くの商用用途も無料。ストリームデータ処理サービスとして再販する場合は対象外
Pathway Scaleライセンスキー必要(詳細は公式サイト参照)より多くのリソースや追加機能が必要なユーザー向け。コード内でライセンスキーを設定して有効化
Pathway Enterprise詳細は公式サイト参照大規模スケール・企業向けサポートが必要な場合。クラウド・Kubernetes対応

※なお、BSL 1.1ライセンスのコードは4年後にApache 2.0ライセンス(完全オープンソース)に自動的に移行します。llm-appのテンプレートコード自体はOSSとして公開されており、自由に利用可能です。

導入方法

① リポジトリをクローン(コードをダウンロード)する

git clone https://github.com/pathwaycom/llm-app.git
cd llm-app

② 環境変数ファイル(.env)を作成してAPIキーを設定する

APP_VARIANT=contextful
PATHWAY_REST_CONNECTOR_HOST=0.0.0.0
PATHWAY_REST_CONNECTOR_PORT=8080
OPENAI_API_KEY=<あなたのOpenAI APIキー>
PATHWAY_CACHE_DIR=/tmp/cache

③ Dockerでビルド&起動する(推奨)

docker compose run --build --rm -p 8080:8080 llm-app-examples

起動が完了すると、0.0.0.0:8080 でAPIが公開されます。各テンプレートのフォルダ内にある README.md に、そのテンプレート固有の手順と設定例が記載されています。

④ YAMLファイルでカスタマイズする

データソース(Google Drive・SharePoint・ローカルフォルダなど)や使用するLLM(大規模言語モデル)の種類は、app.yaml を編集するだけで切り替えられます。Pythonコードを深く触らなくてもカスタマイズ可能です。

対応OS: macOS・Linux(Windowsの場合はDocker経由での利用を推奨)

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. プログラミングの経験がなくても使えますか? A. 基本的なターミナル(コマンド入力画面)操作とDockerの起動経験があれば、テンプレートを動かすこと自体は難しくありません。ただし、データソースのカスタマイズや本番環境へのデプロイにはPythonとYAMLの基礎知識があるとスムーズです。

Q. OpenAI以外のAIモデルは使えますか? A. はい。Hugging FaceのモデルやMistral、Ollamaを使ったローカルモデルにも対応しています。また、LlamaIndexやLangChainとの統合も公式にサポートされており、既存のAI開発ツールと組み合わせやすいです。

Q. 商用のサービスに使っても大丈夫ですか? A. llm-appのテンプレートコード自体は商用利用可能です。基盤フレームワークのPathwayはBSL 1.1ライセンスで、多くの商用用途では無料で利用できますが、「ストリームデータ処理サービスとして他社へ再販する」用途は対象外となります。詳細は公式ライセンスページ(pathway.com/license)でご確認ください。

Q. Windows環境では動きますか? A. Windowsへのネイティブインストールは公式にサポートされていません。Windows環境ではDockerを使って動かすことが公式に推奨されています。

LLM(大規模言語モデル)APIAPIキーオープンソース(OSS)クラウドデプロイデータベース(DB)SQL